温度を感じた話。

2017年、舞台”俺節”が上演されました。

主人公の”海鹿耕治”役に選ばれた安田くんは2017年の年明け、エイタメコンのMCで力強く「絶対来てください」と言い、制作発表でこれまた「今回の海鹿耕治は僕がやって良かったなって終わった時に思ってもらえるものだと思います。言い切ります」と強く話していました。安田くんがそういう言い方をするのって何だか珍しい気がし、うんうんうん!必ず行く!行きたい!チケット絶対もぎ取るね!!!と思いました。

幸運にも舞台を観に行くことが出来、全身全霊で歌い叫び、ステージを走り回るコージこと安田くんを拝見しました。とても熱かった。舞台に並んだキャスト全員で熱唱する命くれない。コージが雨の中「俺が”俺”と言う時は、俺とおまえで”俺”だから」と歌う姿、キャストのみなさんの歌声が私の中に真っ直ぐ飛びこんできて、今もなお、あの時の熱は胸の中でチロチロと滾っているような。(全てのキャストの方の歌が非常に胸を打つもので、みなさん全員にお手紙を書きたいと思うほど素晴らしい舞台でした。)

舞台上の安田くんはとても細かった。パフォーマンスで細さを感じさせるようなことは全くなかったけれど、膝が四角くて、脚が細くて。どれだけ命を削って声を歌を絞り出しているのだろう、こんなに細い身体から放つあの歌声、熱…。無事にみんなで千秋楽を迎えられますようにと強く祈るほどの華奢さでした。(文字通り命懸けだったことをこの時の私はもちろん知らない。)

ありがたいことに大きな問題は起きることなく、熱狂の中、舞台「俺節」は千秋楽を迎えました。座長安田くんは最終公演を終えた足でそのままMステに出演し、関ジャニ∞は「今」を披露。キャストのみなさんがMステを観て、座長の雄姿を温かく見守っていらっしゃるツイートを見た時は本当にうれしかった。とてもハードだったのだろうけれど、素敵なキャスト・スタッフの方々にいつも囲まれていたのでしょう。そして「今回の海鹿耕治は安田くんがやって良かったと終わった時にみなさんに思ってもらえた」気がして。勝手に誇らしい気持ちになりました。

全公演終了し、もう俺節・コージに”さようなら”なのは寂しくもあったけれど、ほっとした部分もありました。公演前・公演中、舞台以外で見かける安田くんは、役の成分を多く含んでいるような気がして、コージに染まっていた安田くんが、安田くんが帰ってくる…!100%安田くんの安田くんがまた見られる!!そんな気持ちでした。が、なかなか安田くんの姿を見ることのない期間があり、しばらくして戻ってきた安田くんも、安田くんなんだけど何だか安田くんじゃないように見えるなぁ…と思っている内に怒濤のあれやこれや。そしてこの度”生と死の輪廻”というテーマで写真集を出します!というお知らせがあり…

とここでやっとLIFE ISの話になるんですけど…

 写真集発売のお知らせを聞いた時は、ぼんやりと「また安田くんはハードな道を選んだのだな…」と思ったのですが、少しずつ時間が経つにつれ、すごいものを受け取ることになったと重みを実感しました。開頭手術をした安田くん。俺節の、痩せていたけど本当に力強かった安田くん。骨折した安田くん。動けなかった安田くん。私の素人目には前のように動けて見える安田くん。もう潜れないと涙を流しながら話す安田くん。色付き眼鏡を外せない安田くん。それでもここに立ち続けることを選ぶ安田くん。そういうLIFE ISを出すに至ったこの数年の経験はもちろん、安田くんがずっと安田くんを生きてきた、全てがこの一冊に詰まっているのだと。

 受け取らせていただきます!それはもうありがたく読ませていただきます!と思いました。部屋を片付けて神棚にLIFE ISを飾ろう。汚さないよう、大事に飾っておこう。ぼんやりとした怖さはあったけれど、手術の写真自体を怖いとは思わなかったので、ただただあまりにずしりとくるこの写真集を、大切に大切に閉じ込めておこう、の気持ちでした。

そこに、安田くんの「知らせてほしいです」という一言。そこから始まったSNSでの拡散ツイートに、この写真集を拡散するとはどういうことなのだろうと疑問が沸きました。リゾート地で水着を着、はじけるような笑顔で撮られた写真集なら(あくまでもかわいい女子アイドルの写真集をイメージしており決して安田くんの水着姿を見たいとかそういうことではごにょごにょ)みんなー!安田くんが写真集出すよー!!読んで読んで~!!と、おそらく何も考えずにツイートしていたでしょう。ですが、生と死の輪廻、というテーマを持ったこの写真集の発売を拡散するとは??私は何を伝えればいいんだ??「何月何日に安田くんが写真集を出します、テーマはこれです、と情報のツイートをすればいいんじゃないかな」とおっしゃっている方もいて、そうか、そういうことも考えられるか、じゃあ私もそうする??と考えたけれど、どうもしっくり来なくて。

安田くんが「トレンドに入りたいな^^」と言ったら、そっかそっかトレンド入りたいのね!OK!ツイートすればいいんやな!入れトレンド!叶え安田くんの希望!!!とツイートし、安田くんのお願いを叶えるべく動いてきたつもりでしたが、大袈裟かもしれないけど、安田くんの希望と、私の気持ちが別の道を歩いていた初めての瞬間でした。

当然ですが私と安田くんは違う生き物なのです。今までたまたま大体似たような気持ちでいられただけだった。私は何より安田くんの希望が叶うことを望んでいる気でいたけど、それは私の気持ちと安田くんの望みが近いところにあったからでした。

一時トレンドに入ることよりもよっぽど安田くんが強く望んでいるだろう、気持ちを込めて製作した写真集の拡散。お手伝いしたい気持ちはすごくある。でも、私が抱いた初めての「ごめん…安田くん、応えられない…私出来ない…」でした。何かめちゃくちゃショックでした。安田くんは絶対に「そっかそっか、そう思うならそれでいいんだよ!無理しないであなたの思ったようにしてね」と言ってくれるのです。でも、安田くんがこんなに望んでいるのに今回に限って応えられない私…。

この広いツイッタ海全体に向けて「写真集が出るよ」と言うこと。それで本当に届いてほしい人へ届くのか。テーマがテーマだけに、拡散ばかりが過熱することで薄っぺらく伝わったりしないだろうか、面倒なものに見えたりしないだろうか。まず、私の言葉で何も伝えることが出来ない。だって私はまだ読んでいないんだもの。情報ツイートをするにしても、私の言葉で何か書き添えないと何か違う、私はそんな大事な写真集の話をただ回覧したいんじゃない、今は何も動けない。考えれば考えるほど、私の気持ちは「拡散出来ない」でした。

やっぱり私は拡散出来ない、に行き着いた後も、安田くんが更新してくれたボク。で「拡散ありがとう」「今後はこうしていきたいな~」とニコニコ話してくれる度に、いや私は何もしてないし、何も出来ないし、と卑屈に思いました。呼びかけに応えてくれた人に向けられた言葉と笑顔を見るのがつらくて、まともに安田くんのお顔を見られなくなっていました。

ツイッタをしているからこそ、拡散している人を見て卑屈になり、つらいこともあったのだけど、色んな方のツイートを拝見しているうちに「そうか。私は何もしてないわけじゃない。考えに考えた結果、拡散に関して”何も動かないこと”を選択したんだ、だから動かないんだ」と気付かされ、救われるような気持ちになったりもしました。でもそんなに簡単に整理のつくものでもなくて、写真集出るよ~と拡散されている方を見てはやっぱり引け目を感じたり、ぐっちゃぐちゃでした。きらきらしている安田くんを見て、私駄目かもしれない、安田くんをもう推していけないかもしれないと思ったのは二度目でした。いちいち大袈裟に聞こえるかもしれないけど、私にとっては死活問題でした。ぐちゃぐちゃ。そうこうしているうちに、お友達が声をかけてくれたりとか、安田くんが自分のサーモグラフィーの画像を載せて「熱を感じるってサイコー」と言ってるのを見たら何か急に笑えてきて、急に色んなことがどうでもよくなってきて「私は私、それでいい」と少しずつぐちゃぐちゃが収まってきました。

 

少ーしずつ気持ちが落ち着いてきたら、シンプルに「楽しみ!」の気持ちが大きくなったので、LIFE IS発売日までのカウントダウンを始めてみました。わくわくしているとあっという間に9/15。発売まで「あと9日」を迎えました。待ち遠しい気持ちを込めて、残りの日数の数字を忍ばせてツイートしてみました。

9/15(火)

手術からここの積み重ねてきた3年間をギフトと受け止める姿にまだ胸がきゅう~…っとなることもあるけど、そっと触れさせていただきたい。

安田章大LIFE ISまで、あと9日です。

 

 

9/16(水)

8月14日、雪が降りました。安田くんの生み出す陰影と聞こえてきそうな息づかいに心奪われたあの日。

安田章大LIFE ISまで、あと8日です。

 

この日はananの発売日でもありました。

写真集「LIFE IS」発売記念。制作陣が語る、の記録。

カメラマンの岡田さんと、アートディレクターの中島さん、そして安田くん。3人の座談会、そしてLIFE ISから6枚の写真が発売に先駆けてお目見え。

写真集の中に入っている写真をいくつか抜き出して先に見てしまうのも…と一瞬迷いましたが、見たくて見たくて我慢できませんでした。制作陣もこれなら見せて大丈夫だと思って出してくれているのだろうから。急に気楽になりました笑

ドキドキとはやる気持ちを抑えて、表紙から順にめくっていくと、少し厚手のページが現れました。それまでのページとは明らかに違った空気。制作陣3人が座ってこちらを見ていました。安田くんの表情が「どうぞ見てってください」と語りかけてくるかのような、ゆったりとした自信を感じるような、とてもスッキリとしたもので、こんな安田くん初めて見た…と釘付けになってしまいました。

 安田くんの希望に応えて一緒に写真集を作り上げてくださった岡田さん・中島さんの想いを聞くことが出来、伝えたい気持ちに”共鳴”してくださる方と出会えてよかったねぇ…よかったねぇ…と思わずオカン目線に。そして、その出会いにはもちろん安田くんのひたむきな気持ち、真摯な姿勢があってのことですから…そういう安田くんを見て「私の大好きな人はこんな人です!」と勝手に誇らしくなったり、胸が熱くなりました。

座談会が終わり「安田章大が包む、信念と想い。」を読み、改めてLIFE ISの表紙を見ると、LIFE ISに漠然と抱いていた、少しの恐怖は消えてなくなっていました。うっすらとあった恐怖はきっと、安田くんがいた死に近い世界への怖さだったのだけど、どうやらLIFE ISは、安田章大がこんなにも生きている!という生の香りに溢れているようでした。手に入ったらきれいに大切に神棚に飾っておこうと思っていたけれど、ananを読んだら、LIFE ISを抱きしめて寝たいという気持ちに変わっていました。どこかしらで遠くに感じていたのが、温度のある温かいものだと気付いてぐっと近づいたというかんじ。街中の神社に立ち入ったような気持ちでした。一歩踏み入れると静寂と澄んだ空気、ぴんと張り詰めたような匂いがありながらも、やさしく受け入れてくれるような。そこから出てきた時のすごく静かな落ち着いた気持ち。岡田さんの「この写真を撮った時に写真集は成功すると思った」という言葉も、安田くんのゆったりと穏やかな表情も、少し分かったような気がしました。早く読みたい。早くLIFE ISを読みたい。

 

 

9/17(木)

気持ちは音に乗せ、文章や言葉で伝えるより得意だと話す安田くん、そしてチームが想いをこめた写真立ち。自分も含め読んだみんな何を思うのか。何を受け取るのか。そこもコミで楽しみの気持ちが大きくなりました。

安田章大LIFE ISまで、あと7日です。

 

この日はボク。もレンジャーも更新されました。

「ananが発売になりましたね~ 手に取ってくれましたか?」 

 取りました取りました。早く、早く安田くんが向き合った世界を覗いてみたい。

 

 

9/18(金)

白黒の世界かと思っていたananは穏やかな色、凜とした色で溢れてた。合うか合わないか、白か黒か、という気持ちでいたけどどっちでもなくグレーでもマーブルでもいいんだよって言われた気がする。言葉がないことで広がる受け取り方の可能性ステキ。

安田章大LIFE ISまで、あと6日です。

 

 

9/19(土)

写真集が温もりのあるものだと気付きほっと温かい気持ちになった。と言いつつ、また涙を流す時もあるかもしれないけど…。一瞬一瞬の自分の気持ちを大切にしていこう。その時々の生きた気持ち。確信。これは私の宝物になる。

安田章大LIFE ISまで、あと5日です。

 

 

9/20(日)

anan読んでます。安田くん含む動物の生命力。あと、ロザリオを思い出す雪の中、森の生命。死とのコントラストの強さで生を浮かび上がらせるのじゃなく、そこにそっと存在していることで循環を感じさせるのが生への静かな祈りのよう。生と死の輪廻。

安田章大LIFE ISまで、あと4日です。

 

 

9/21(月)

燦々と輝く太陽の下で笑っているのが安田くんだと思っていたけど雪の中静かに立つ安田くんも素敵。安田くんが言葉にするのを得意と思っていないのは、表情や小さな動きが充分に雄弁だからとも取れ素敵。安田くんが安田くんなだけで何だって素敵。

安田章大LIFE ISまで、あと3日です。

 

 

9/22(火)

何度「好き」を更新させてくれるんだろう。今日も更新したよ、ありがとう。シンプルに生きててくれてありがとうしかありません。I'm glad 2 meet you !!!!!

安田章大LIFE ISまで、あと2日です。

 

 

9/23(水)

今は今ですごくすごく(幸せ)にしてもいいかな、と歌詞の”すごく”をひとつ足した安田くんのこれからも、今がいちばん幸せと思える日々の積み重ねになりますように。これからもずっとずっと。そう願うの。

安田章大LIFE ISまで、あと1日です。

 

 

9/24(木)

ここにいることを選び続けてくれてありがとう。私にとっては安田くんこそコイントスひとつで世界を広げてくれた人です。安田くんの願いがたくさん叶いますように。

安田章大LIFE IS発売日です。

 

 

クロニクルFやニュース、ラジオで安田くんのインタビューが放送され、安田くんの背負ったものを新たに知ってキュッとなったり、こうだったのかな…と想像していた世界を補完したり。今までテキストで拝見していたお話が、安田くんの声を通して聴くことで温度が付いて立体的に見えたり鮮やかに聞こえたり。これからも知ってきゅうっとなることもあるのかもしれない、でもしっかり受け止めたい、と。ぞくぞくするようなわくわくするような、こんな気持ちで発売日を迎えるとは思っていませんでした。ananだったりインタビューだったりWebを通してだったり、安田くんは気持ちを伝えようとしてくれる。私がそれを真っ直ぐ受け取れない時も、受け取るまでに時間がかかることもあるけど、安田くんはいつだって真摯に伝えようとしてくれる。本当に真っ直ぐで、真っ直ぐにしか生きられない人。それが私の、ちょっと心配…不安…につながることもあるし、もう安田くん推せないかもしれないとか泣き言も言ってしまいますけど、でもやっぱりそんな安田くんが大好きなんだよね。惚れたもんだから、しょうがないよね。もうちょっとだけ私も強くなっていかなきゃな。

  

9/26、LIFE ISが届きました。早く読みたい早く読みたい!!と思っていたけれど、いざ届いたらやっぱり緊張。うれしい。これが私のLIFE ISだ。

ビニールの上から撫でて、そっとビニールをはがして、少し匂いを嗅いでみたり。帯を外して、表紙を見つめて、カバーを外したりまた元に戻したり。

…よし。

 

ananで数枚のお写真を拝見したのとは比べものにならないくらい、キリキリと寒くて寒くて、この世に自分の体温しか存在しないんじゃないかと思ったり。風や波の音ばかりが聞こえ、人の音が全くしなくてどきどきしたけど、耳をすませば、安田くんの息遣いが心音が聞こえてきそうな。自分の心音が煩いような。このページをめくった先に、安田くんはいるのか、生きているのか、そういう恐怖と、でも先が気になって、立ち止まりながらも、ページを繰る手は止まらない。次のページでもしかしたら生きてないのかもしれないって思った時に、生きていてほしいと願い。きれいな星にも終わりがあって、終わりがあるから、散りゆくからきれい…っていうのは本当なんだな。きれい。見たことのない表情の安田くん。安田くんってどんな人だっけ、こんな人だったかしら。ずっと見てきたはずなのに、これは安田くんのようでいて、安田くんではないような気もするし「これは安田くんだ」といつも何を見て感じているのか、安田くんの境が曖昧で、よくわからなくなるような。馬が現れた時の、ほっとするような温もり。寒さの中の、温かさ。馬の身体に頬を寄せている写真がいちばん好きかもしれない。やっと感じた生き物の脈打つ温もり。温度も音も感じて、私もその場にいるみたいな気もするし、そうじゃないことを思い知らされるような気もする。活発に動くことで感じる生よりも、最低限、静かにその場に存在していることで心臓の音、息の音、ほんの少し動いたことで起きる衣擦れの音、体温。もっと生々しくダイレクトに命を感じた気がしました。

別冊は対照的に死を近くに見ることで生を感じるものでした。私が見てきた安田くんに、私の知らないページがもちろん沢山あって、何かが少しでも違っていればいなくなってたかもしれないこと、今想像しても寒い気持ちがするけれど、生かされたんだ、生かされたんだ!!安田くんは今日も生きている!!!!!

 

 

私はこうして、大好きな人が生きていることにとても執着するけれど、自分が生きていることにはあまり頓着がない気がしていて。人の死には胸が痛いけれど。でも、自分は…というと…。生きられてる身分の傲慢なのかもしれないけど、もう嫌だと思えばいつだって終わりに出来ると思ってました。でも、いなくなろうと思えばいつだって終われるんだし、放っておいてもいつか死ぬんだと思ったら、今は、今しか出来ない生きることをちゃんとしようと思いました。幸運なことに私は生かされているし、生きることを選んでいるのだ。そんな気持ちに、たどり着きました。それこそ傲慢かもしれないけど、私が大好きな人は、もしも私がいなくなったら悲しいんだろうな、って、ちょっと思えた。から、私も、自分のためだけじゃなくって、大好きな人たちのために自分を生きようかなって。でも大好きな人が喜んでくれるなら…っていうのは、結局私の満足のためなんだよね。そうだよね。うん。生きよう。ちゃんと生きよう。と思いました。

 自分で言っといてなんですけど…9/18のカウントダウンを思い出しました。

「合うか合わないか、白か黒か、という気持ちでいたけどどっちでもなくグレーでもマーブルでもいいんだよって言われた気がする。」

安田くんがLIFE ISを通して、生きづらかったね、よく頑張ってきたね、ちゃんと自分で考えたんだね、と言ってくれているような気がして。頬を寄せて馬の体温を感じる安田くんの背中に、私が頬を寄せて安田くんの体温を感じているような気になっていたけれど、実際、包み込むようにしてくれているのは安田くんだったのかもしれない。読んだ後、涙が止まらなかった。めちゃくちゃ泣きました。誰にどれだけ届いたのか、それは分からないけれど、安田くん、気持ち、届きました。ありがとう。ありがとう。

 明日読んだら、今日の私とは全然違う感じ方をするのかもしれない。でも、昨日の私も、今日の私の感じ方もどれも間違ってない。今日の私が書いたこの文章を後で読み返すと、全然ぴんとこない私もこの先にいるのかもしれない。でも、全部が私だよ。

 

 数年前、とても自由そうでニコニコ笑っている安田くんを見ていると「もっと自由でいていいんだよ~」と言ってもらえている気がして、そういう自分でいられたらいいなと、居心地の良さに私はここへ来ました。今の安田くんは、その当時の安田くんよりも、「安田章大は自由だ!」のコピーをもらった時よりも、ずっとずっと自由に見えます。それと同時に、最近の笑顔は、すごく穏やかでやさしくて、安田くんってこんなにふわふわと顔のパーツで、表情で、空気で、全身で笑う子だったんだ、と。ずっと前からこうだったのかもしれないし、こんなにふわふわしているのは安田くん至上初なのかもしれないし、それなら本当は「初めまして」なのかもしれないけど。でも、どの安田くんも全部が安田くんだから。俺節千秋楽の時に言いそびれた言葉がよみがえってきました。やっと言えそう。

おかえりなさい、安田くん。

 

 安田くんが少しずつ話してくれたことから想像すると、このようなご時世でさえなければ、安田くんはもっとLIFE ISを直接届ける機会を多く持ちたかったのだろうし、写真展だって開催出来ていたのかもしれません。ですが、この時期に写真集LIFE ISを受け取れて本当によかった。LIFE ISは暗闇に差し込んだ光のようでした。

 

 

 「安田さんが以前よりも楽しそうに仕事をしているように僕には見えるんです」

 岡田さんがそうおっしゃるなら、きっとそう。

これからも、 安田くんの送る日々がすごくすごく幸せなんだよ、でありますように。

2021年も安田くんの思う存分、惚れさせてください。