推しの押しを推す話

「関西、何か動きがあるんじゃないか…」
翌日のWSのトピック一覧に関ジャニ∞  ジャニーズWEST  なにわ男子 Lil かんさい Aぇ!groupの名前が並び、関西推しのみなさんの高まるワクワク。
 
6月27日。朝起きたら発表されてました!
「Johnny's DREAM IsLAND 2020→2025~大好きなこの街から~」
 
7月28日(なにわの日)から始まる関西ジャニーズ勢総出演の生配信イベント!
なんでも関ジャニ∞は7月28日の合同ライブと、8月8日のエイトの日に松竹座の舞台からライブをお届けなのだとか…!!
 
すごい。うれしい。さすが。すごい。すごい…!
私はエイト以外ほぼ無知なのですが、これは…!全日観たい…!!全ツしたい!!これを機会に関西組しっかり履修したい…!祭だ~~!!!!!
 
 
思い返せば私のジャニオタの始まりはV6でした。
ジャニーズ=ほぼほぼ東京勢だったし、ジャニーズに限らずいつも日本の中心は東京。東京。東京…(首都が東京なんだから当たり前といえば当たり前なんですけど。)大好きな推しももちろん東京組だし(細かいこと言えば神奈川)Myojo読んでてもやっぱり”東京!”なんだよね~~いいな~~東京~~うらやましいな~~東京か~~はぁ~~…と東京に憧れ、なんで私東京(東京近辺でも可)に生まれなかったんだろ~…と思っていました。
そんなある日。LOVE LOVE あいしてるを好きで毎週観ていた頃でしょうか…?(疎いもので違ってたらごめんなさい…。父親譲りの吉田拓郎さま好きだったため、KinKi目当てではなかったのですが観てました…未だに閉所恐怖症の歌を思い出します。)KinKi Kidsのデビューが決まりました。「硝子の少年」めっちゃくちゃオシャレで影のつきまとうメロディ。ジャニーズのデビュー曲といえば、元気!だったり明るい!健康的!メジャーな曲…だと思っていたのにこれは…?!衝撃でした。

流行りのJ-POPとは一線を画した昭和っぽさ。ジャニーズ好きな女子だけでなくうちの父すら聴きたがる、シンプルな歌い方・きれいな声で紡がれた美しいメロディは瞬く間にお茶の間に受け入れられていきました。学校に行けば話題は「剛派?」「光一派?」「金田一観た?」「若葉のころ」「KinKiのアルバム聴いた?買ってないの?!じゃあ貸してあげる!」とKinKiで持ちきり。


近畿を名に背負った二人組は、関西の女子達にとどまらず全国的に、かっこいい!好き!歌がいい!しかもトークが面白い!と騒がれ、曲を出せばランキングの常連に。世界が動いたのが分かりました。東京に憧れ、東京(もしくは東京近辺)に生まれなかったことを残念に思っていたけれど、関西も捨てたもんじゃないな!!!KinKi Kidsの二人は私にそう思わせてくれました。(なんならKinKiのトークが面白すぎて、推しを観ていても「KinKiみたいな面白い話聴きたい~」と思ってしまうほど…失礼が過ぎるけど…。)
関西にもこんなヒーローがいるんだ!ってことがとてもうれしかった。本当に「関西も捨てたもんじゃない!!!」だったのです。大袈裟に聞こえるかもしれないけど、世界の狭い関西の女子中学生にとってKinKiの存在は「希望」でした。


で、それならKinKiに移動するのか?というと…そういうこともないまま私のジャニオタ第一期は高校卒業とともに終了しました。テレビをあまり観ないうちに数年が経ち、仕事で疲れきった時に嵐きっかけでジャニーズのいる世界に戻ってきました。嵐伝いに関ジャニ∞の存在を知り、動画サイトで超低画質のExplosion(顔はほぼ分からない笑)を観てダンスとか曲かっこいい~!などと思っておりました(でも顔はほぼ分からない笑)。


が、またしても推しは東京組。さらに、お友達が誘ってくれるがままにKAT-TUNNEWSのコンサートに行き、わぁ~こんな楽しい世界があったんだ~~!とふわふわ色んなグループを漂い、かけもちしたりしてました。そうこうしているうちに、エイターの友達が寝起きドッキリ観せてくれたり(ヨコの名前が変わってることに気付くデータ古すぎ人間)「元気コン行かん?」と誘ってくれました(周りジャニオタばっかり)。どこのコンサートに誘われても予習をしっかりして行きガンガンに楽しむ私ですが、エイトは予習の段階でこの声は誰??と友達に尋ねるくらい安田くんに声落ち。そして生で観てしまったらキュンキュンが止まらず、いやいやそんな…いつもの浮気ですよ…根っこは嵐なんで…とか言ったまま好きが止まらず安田くんに、安田くんのいるエイトに移動してしまっておりましたすごいよね安田くんの引力。と最終的にはここにたどり着いたわけですが。
私が嵐ファンの世界から見ていたエイトは、何かすごかった笑「VS嵐は終わりや~!」とレンジャースーツを着込んで7人で飛び込んでくるエイトは何かすごかった笑(そして負けて帰るというオチもしっかり付いてる)ビタスイを歌う嵐目当てでMステを観たら、なんっかよく分かんないんですけどキンッキンに髪染めてそれはもうチンピラ~~なエイトがガタイのよいお兄さん方に囲まれていかつい曲歌ってる何この熱さ。何このいかつい世界観。最後キメのポーズの時に錦戸くんが丸山くんのポーズが面白くて笑っちゃってる。なんかよく分かんないけどキングオブ男!ぎらぎら。すごい。熱い。暑苦しいくらい熱い。何かすごい。何か気になる。


推しはいつも東京組だったものの常にある関西組の影。なんか面白い。なんか気になる。その思いが募り、関西人はとうとう関西に帰ったのでした。
 
エイトを追いかけ始めてしばらくすると「デビューの頃から知ってたの?」と聞かれるくらいエイトの知識が増えました。まさかまさか。落ちたのつい最近ですから。エイトが、デビューの頃はああでこうで…っていうような話を今もよくするんですよね。(それでメンバー同士、あぁ~あったなぁ~!って何度も同じ話で盛り上がってるのが楽しそうでかわいいなぁ!と思う。)仕事をしてて仕事帰りにレッスンに来てた。仕事がなかった。お金がなかった。親に借金してた。席が埋まらなかった。悔しかった。衣装に下地がなくてペラペラだった。合宿所で朝ご飯が人数分なかった。グリーン車の切符を払い戻して浮いたお金でごはんを買ってた。衣装に裏地がついた!!誰も前を歩いている人がおらず全てが手探りだった。モンハン好き好き!って言ってたらモンハンのCMをゲットした!!モンハンのアニメ主題歌までゲットした!!


 他のグループを追っていた時には見たことのない世界でした。「待ってても誰も何もしてくれない」「仕事は自分から取りにいくしかない」認知度が上がり5大ドームツアーを開催出来るようになっても貪欲な姿勢は変わりません。私がエイトを初めてしっかりと意識して観たキングオブ男!の時と形こそ変わってしまったけど、ぎらぎらと上を・前を目指す精神はそのまま。その精神こそがエイトなんでしょうね。シュッとしてることがかっこいいという風潮の中、ここまで貪欲で、その貪欲さを隠そうともしないところ。私が感じた「何かすごいな」はきっとこれだった。不器用なほど真っ直ぐで、真っ直ぐであることに怯えがなくて、熱くて。その真っ直ぐさが眩しくてうらやましくて。自分もそうでありたいな、とか、頑張る勇気を分けてもらえるような。
 
エイトの形が少しずつ変わっていく中、おおくらくんとヨコは「自分たちは道がなくて苦労した、同じ思いを後輩にはさせたくない」と後輩のプロデュースに名乗りをあげ、積極的に取り組んでいました。自分たちのライブも控えた中、レギュラーの仕事をこなしながら、後輩に力を知識を経験を注ぐのって並大抵のことじゃない。(それを良くは思わなかった人もいらっしゃいましたが…。)教えることで自分が教わることはとても多いと私は思ったし、自分もバタバタしている時に他の子のことを思って動ける度量がすごいな…と尊敬するしかありませんでした。おおくらくんとヨコは自分の持っているものを押しつけるのじゃなく、後輩を思い、必要だと思われるものをぴったりの形で渡してくれる人だと、絶対的に信頼しています。自分たちの苦労を苦労のまま後輩に渡さない、それってすごいこと。「後輩潰してやりますよ!」と言ったヒナちゃんといい「自分を変えてくれた”憧れ”への恩返し」だったりもするのでしょうか。
決して自慢でも他を見下すでもなく、極めて冷静に考えているつもりなのですが(トンチンカンだったら笑って許して)、エイトの壁を越えるのはなかなか難しい、後輩たち、大変だな。と。まだまだ「後輩潰します」と笑って先を目指し続けるエイト先輩の壁は本当に厚い。優しくて、厚い。
関西組、いいね。
 
 忘れられない景色がありました。音楽番組で飛天の間の床を這いつくばっていたエイトの姿。歌詞通りに這いつくばっていました。エイトにとってはただの演出だったかもしれないし、もしかしたらすごく悔しかったかもしれないし、それは分からないけど。私は勝手に大変悔しく思いました。そこから数年後、エイトは同じ番組で堂々とトリを務め、「なぁ友よ 人生って最高だろう?」と高らかに歌っていました。「エイトは強いよ」とおっしゃったらしいジャニーさんを思い出しました。忘れられない景色が一つ増えました。
後輩のプロデュースしたい!医療従事者の支援になるLINEスタンプを作る!エイトとエイターで歌詞を作りたい!動画をあげたい!この曲を届けたい!メッセージを届けたい!!!!!やりたい気持ちをどんどん押していくエイト。色んな経験を積み、いつでも主体的に動いてるところが本当にかっこよくて、かっこよくない弱々の時だってキラキラして見えて、”伝えたいこと”が真っ直ぐ届いてくる。好きでよかった~~!と毎回毎回思わされます。あの頃の悔しかった、を笑って話せる、時間はかかってでも”やりたいこと”を”やれること”に変えられる。ここまで来られたのは自身の頑張りとか、あと「ありがとう」の気持ちなんだなぁ…。めっちゃ好きです関ジャニ∞
 
その関ジャニ∞がおそらくやりたいやろうやりますとガンガン押したのであろうと勝手に想像しているJohnny's DREAM IsLAND 2020→2025~大好きなこの街から~
生配信のお知らせを聞いた瞬間、KinKiがデビューした時に「関西捨てたもんじゃない!!!」と感じたあの時が蘇りました。ずっと関西組は干されてる…と聞いていたけど、掴み取ったこのライブ。上から振ってきたものじゃない、掴みに行ったライブ。どんなに干されても、もう大阪感のある曲はええわ他の曲がやりたい、と言ってもずっと”なにわの日”を大切にしてくれるエイト。エイターの希望であると同時に、関西の希望です。
 
楽天が日本一になった時の星野さんのインタビューを聞いた時と似てる。『東北のプロスポーツチームが日本一になる』という事の計り知れないパワー」というツイートを拝見しました。ライブが出来る!ライブが観られる!だけに収まらない何とも言えないこの震えるような興奮はなんだろうと思ったのですが、そういうことなんだな…!(勝手に引用ごめんなさい。リンクの貼り方が分からず…)と興奮したまま今書いてます。
 
それぞれの大好きなこの街から見届ける関西ジャニーズ勢総出演ライブ。
みんなの「よっしゃー!負けへんぞー!!」の声が聞こえてくる気がします。
楽しみ!!!!!君たちは明日の光だ!!!!!